新型コロナウイルスから約2年ほど経ちますが、感染の猛威はとどまるところを知らず、気軽に旅行や外出に行きづらい期間が長引いています。
そんな中で、大打撃を受けているホテル・旅館は、休館や経営破綻に追い込まれる施設の数が増加している現状です。
海外からの旅行客も減少し、国内の団体グループも低迷しています。さらに、企業のテレワーク普及により、出張需要も減少傾向であることから、コロナ以前に比べて非常に厳しい状態が続いています。
そこで今回は、宿泊業界が直面している課題を分析し、アフターコロナを見据えて意識すべき3つのポイントを解説していきます。
目次
ホテル・旅館経営で注視すべき3つのポイント
ホテル・旅館経営の厳しさが増す一方で、今まで具体的に取り組んでいなかった経費削減・売上向上の取り組み・オペレーションの再構築の重要性をご紹介します。
1.経費削減で支出を絞る
経営面に欠かせない経費削減は、コロナ禍中に突入して、より向き合わなければいけなくなりました。当記事をご覧いただいている経営層の方は、何に対して経費を絞るべきか。または経費をかけるべきか悩まれている方も少なくないでしょう。
現場や裏方の業務を削減できて、仕事のパフォーマンスを向上できるようなシステムやツールを導入をするホテル・旅館も増えているのです。
今まで行っていた日々の流れを改めて整理し、どの面を改善すると高い費用対効果を発揮できるかを再検討してみてください。
2.売上向上を図るマーケティング
ホテル・旅館経営はもちろん経費削減だけでなく、売上アップのための取り組みも欠かせません。
やはり、宿泊需要の低迷期が続いている中で、どのように集客すべきかを見直す必要があります。今までは、OTAである程度の売上を見込めていましたが、宿泊者数が少なくなっているため、工夫した販売・プロモーションをすることが重要視されているのです。
OTAだけに頼るのではなく、自社の公式サイトを魅力的に見せたり、ここ数年で主流となったSNS(Instagram,facebook)などを活用した集客戦略をする必要があります。
3.オペレーションの効率化
経営・運営を大きく左右する”現場の業務効率化”です。コロナ禍で、スタッフとお客様の接触回数を減らすための非接触チェックインなどが進むようになりました。
感染を防ぐだけでなく、接触回数を減らすことによって、現場の業務を効率良くすることができます。
その他にも、チェックイン・チェックアウトだけでなく、自動精算機は会計手続きをスムーズにして、お客様の満足度向上にも繋げやすくします。
初期費用はかかるものの、長期的にみたときに、業務の生産性や顧客満足度アップに大きく貢献できるのです。
ホテル・旅館の経営が失敗する2つのポイント
続いては、ホテル・旅館の経営が上手くいかない3つの要因について取り上げました。
お金に関わる面だけでなく、根本的な部分にも同時に目を向けれると、より良い方向へ導けるでしょう。
1.コンセプトが明確でない
お客様に選ばれるホテル・旅館は、明確なコンセプトを持っているます。内装や設備が良いから予約される…ではなく、何かしらの軸を持って運営しているのです。
どこにでもあるようなビジネスホテルでも、「お手頃価格で朝食をフリーサービスでやっているフレンドリー」というコンセプトがあるため、ビジネス出張で訪れるサラリーマンに人気という事例などがあります。
また、お客様に提供できるものが喜ばれる傾向にあるので、理想だけを膨らませるのではなく、現実的に考える必要があります。
2.販売料金の調整
経営が思うように進まないホテル・旅館に多いのは、販売料金が適切に設定されていなことです。
最近では、値下げによる価格競争に陥っている傾向があり、稼働率は維持できるものの、利益に繋がりにくい状況になっている施設も急増しています。
ホテル業には欠かせない適性価格で販売するレベニューマネジメントを行い、売上・利益までをコントロールできる戦略が欠かせません。
ホテル・旅館の経営状況を良くするために
ここまでで、コロナ禍中またはアフターコロナを見据えて、経費削減や業務改善などが重要だとお伝えしました。
ですが、コスト削減を意識するあまり、お金をかけるべき部分を見落としてしまうことは少なくありません。
特にコロナのかんがによって、お客様が求めることも変化してきているので、改善できる部分はしっかりと取り組んでいきましょう。
それぞれのお客様に向けた準備や接客時で意識など、現場にいるメンバー全員が管理できるようなホテル管理システムを活用できていますでしょうか?
株式会社ユーコムは、フロントやレストラン、婚礼・宴会などを一元管理できるフルサービスシステムに加え、自社施設の利用目的に合わせたカスタマイズを行えるPMSを開発・提供しています。
365日24時間の安心サポートもしておりますので、操作で困ったときもすぐに解決できます。PMSの新規導入や乗り換えを検討している施設さまは、PMSの実用性がわかるサービス資料をダウンロードしてみてください。