先々の宿泊需要を予測しながら、収益の最大化を目指す「レベニューマネジメント」ですが、宿泊施設にいなくてはならない貴重な人材です。しかし、コロナ禍における宿泊情勢の変化は激しく、価格のコントロールが非常に難しくなっています。
そこで今回は、ホテルの売上にインパクトを与えるレベニューマネジメントを自動で最適化してくれる「レベニューアシスタント」のメリット・デメリットについてご紹介します。
人手不足で悩んでいたり、接客業に力を入れて裏方は自動化を考えている施設さまは、ぜひお役立てください!
目次
レベニューアシスタントとは?
レベニューアシスタントとは、ここ数年で頭角を表してきた一つのホテルマネジメントシステムです。リリースの背景として、昨今から大きな問題となっているホテル業界の人手不足を解決を目指しての取り組みとなります。
レベニューアシスタントの特徴は、宿泊市場のビッグデータを基に、宿泊施設の販売料金・販売制限を自動化を行います。売上アップを見込める曜日や宿泊トレンドの変化などをAI(人工知能)が需要を予測した上で、最適な価格での販売設定を提案してくれるのです。
また基本的には、ワンクリックで料金や在庫を調整するサイトコントローラーに反映することができます。複数パターンの販売設定をしたり、人数や食事制限などの設定も可能です。
レベニューアシスタンのメリット
ここからは「レベニューアシスタント」のメリットをご紹介します。販売方法について課題を抱えているホテル・旅館さまは必見です!
1.業務時間を大幅に削減できる
前述でもお伝えしたように、レベニューアシスタントを活用することで、業務量の削減が可能となります。
レベニューマネジメントに特化した優秀な人材を雇う場合は、月々50万円以上を支払い続ける必要があり、小規模・中規模な宿泊施設はかなり厳しい出費になることは間違いありません。
レベニューアシスタントの相場となる月額費用は、月々6万円〜20万円くらいです。このように業務時間を短縮できるだけでなく、低コストかつ高パフォーマンスを実現することもできるでしょう。
2.自社のデータをきちんと蓄積できる
専門知識がなくても運用できるレベニューアシスタントは、「売上の最大化を目指せる」ことが大きなポイントです。
そして、売上が上がった要因や売上が下がってしまった要因のデータ収集もできるため、自社の”良いとき”と”悪いとき”がわかるようになります。
主な集客源となるOTAですが、確かに強い集客力を持っているものの、データ収集がしづらい媒体なので、レベニューアシスタントを導入することで、市場の流れも理解できるようになるでしょう。
レベニューアシスタントのデメリット
続いては、「レベニューアシスタント」のデメリットをご紹介します。”導入を検討しているけど、より戦略的に販売したい…”というように考えている施設さまは注意が必要です!
1.リアルタイム性に欠ける
レベニューアシスタントの特徴として、過去のデータを基にしながら、AI(人工知能)が宿泊需要を予測して最適な提案をする…ということです。
つまり、競合施設が提示している料金やエリア全体のADR( 客室平均単価)などがわからない点があります。
リアルタイムの情報は、各OTAの担当者から共有してもらう必要があるので、大幅な業務削減に繋がらないときもあるでしょう。
2.推奨される販売料金に納得できない
リアルタイム性に欠ける点に関連していて、レベニューアシスタントは、先々のオンハンドやエリア状況などは把握することができません。
なので、提案される販売料金に納得ができず、判断に迷ったときは最終的にご自身の判断に頼る必要があります。
施設周辺で観光イベントなどが新規で増えたり、GoToトラベルのような割引キャンペーンなどが実施されたときに、過去に実績がないものは手動で情報収集をしてから、販売料金や販売戦略を決定するべきでしょう。
未来の宿泊市場が見えない今では、最適な提案を期待できない可能性もあります。
レベニューアシスタントのまとめ
レベニューアシスタントのメリット・デメリットはいかがでしたでしょうか? システムの導入に向いている施設タイプがあることが考えられます。
宿泊特化型のビジネスホテルは、レベニューアシスタントの導入に向いているかと思いますが、食事を提供しているリゾートやラグジュアリーホテルなどは、専属のレベニューマネージャーを採用するのがいいのではないでしょうか?
将来を見据えると、AI(人工知能)の成長は確実なので、新しい機能性を期待して待ちましょう!
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