ホテルシステムといえば、多くの方はPMS(Property Management System)を想像するでしょう。しかし、昨今のホテル・旅館業におけるホテルシステムは、様々なサービスを含まれているのです。
そこで本記事では、宿泊施設の経営や運営に必要な各分野ごとのホテルシステムについてご紹介していきます。
現場の業務効率化やインターネット上での予約促進を強化したいと検討している施設さまは、ぜひ一読ください!
目次
ホテルシステム導入促進の背景
新型コロナウイルスの感染拡大によって、宿泊業界は特に大きな打撃を受けており、コロナ禍での廃業件数も過去最多を更新しました。
また、ホテル専門の英調査会社STRが発表しているデータでも、ホテルや旅館の半数以上が「例年に比べて売上が8〜9割ほど減った」ことがわかります。コロナが収束しても、旅行・宿泊需要は完全に回復することはないとも予想されています。
当分の間は、訪日外国人旅行者の回復は見込めないため、いかに”国内の利用者を取り込めるか”が重要なポイントです。さらに、売上改善に向けた集客活動以外にも、運営コストを削減することも課題となっています。
そこでカギとなるのがDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入です。既存の業務やサービスを紙ベースからデジタルベースに変換したり、複数のシステムを連携させたりして、現場の効率化を図ります。
一方DXは、デジタル化したことで最新デジタル技術を活用して、オペレーションの変革や組織編成などを造り出すことです。
ホテル・旅館のDX事例4選
ホテル・旅館がDXを導入するとどのような変化やメリットがあるのか、宿泊施設での具体的な導入例などをご紹介します。
①チェックイン業務の自動化
GoToトラベルキャンペーンでも問題になっていた”チェックインの待ち時間”は、お客様の不満が溜まったり、口コミ評価に繋がりやすい部分です。チェックインの手続きや会計業務をお客様のみで行える自動精算機を導入すると、毎度スタッフが対応する必要がなくなり、人的コストの削減ができます。
最近では、ビジネスホテルやシティホテルを中心に、自動精算機やスマホでセルフチェックインができるツールの導入が流行っているのです。
スタッフの負担軽減にもなりますが、特にコロナ渦においては、「非対面」であることが利用者の安心感を高めることができます。
②レベニューアシスタント
レベニューアシスタントの特徴は、売上アップを見込める曜日や宿泊トレンドの変化などをAI(人工知能)が需要を予測した上で、最適な価格での販売設定を提案してくれるのです。
また基本的には、ワンクリックで料金や在庫を調整するサイトコントローラーに反映することができます。複数パターンの販売設定をしたり、人数や食事制限などの設定も可能です。
レベニューアシスタントの相場となる月額費用は、月々6万円〜20万円くらいです。このように業務時間を短縮できるだけでなく、低コストかつ高パフォーマンスを実現することもできるでしょう。
③3Dセンサーで混雑状況の把握
稼働率の高い日に起こりやすい混雑ですが、お客様を待たせたり、宿泊体験を下げてしまうキッカケに繋がりやすいでしょう。
混雑状況把握や混雑案内サービスを導入することで、大浴場やレストランなどの混雑状況を把握できるようになり、お客様も快適な状態で施設を利用できることから、満足度も高くなる施策です。
④清掃ロボットの導入による業務削減
ここ最近で家庭の中でも掃除ロボットが浸透していますが、ホテル・旅館のように広いスペースを掃除する場合にもメリットがあります。
清掃に関する業務時間の短縮だけでなく、掃除ロボットにはAIが搭載されているので、目に見えない細かいゴミや汚れも掃除してくれるのです。
幅の狭いスペースや高いところは人の手が必要ですが、エントランスや廊下などのフロアなどは、掃除ロボットに任せられる部分でもあります。
運営を良くするホテルシステムの導入を
今回は、コロナ禍で後押しされるホテル・旅館のDX(デジタルトランスフォーメーション)についてご紹介しました。
政府側からもホテル・旅館はDX化を一刻にでも早く進めるべきだと言われており、数種類ほどの助成金や補助金を申請することができるのはご存知でしょうか?
その他にもホテルシステムの導入に使えるIT補助金など、宿泊施設側の負担を減らすサポートは様々あります。
株式会社ユーコムでは、フロントやレストラン、婚礼・宴会などを一元管理できるフルサービスシステムに加え、自社施設の利用目的に合わせたカスタマイズを行えるPMSを開発・提供しています。
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