宿泊施設のフロントや予約担当者様なら「サイトコントローラー」というシステムを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか？本稿では、サイトコントローラーの主要機能と導入後に何が変わるのかについて解説していきます。
目次
1.サイトコントローラーとは？主要機能について解説！
多くの宿泊施設が複数の販売経路で、客室の販売を行っています。旅行代理店や、インターネット上の宿泊予約サイト（OTA：Online Travel Agent）、宿泊施設の自社サイト、電話での直接予約など・・・。
サイトコントローラーは、宿泊施設で利用されている複数の宿泊予約サービスを一元で管理することのできるシステムです。主要機能について解説します。
1-1.在庫管理
サイトコントローラーでは、施設にて販売可能な客室在庫や宿泊プランをリアルタイムに管理しています。
在庫管理と販売について、宿泊施設・サイトコントローラー・予約サイトのそれぞれの動きとしては、以下の通りです。
宿泊施設⇔サイトコントローラー
宿泊施設は「在庫情報」を提供し、サイトコントローラーは「予約情報」を提供する
サイトコントローラー⇔各予約サイト
サイトコントローラーは「在庫情報・料金情報」を提供し、予約サイトは「予約情報」を提供する
図式に表すと、以下の内容になります。
在庫数の変動があった場合、通常であれば各OTAの管理画面上で行う必要があります。複数の予約サイトで販売をしている場合は、サイトの数だけ変更作業を行わなくてはならず、多くの労力と時間が掛かります。しかし、サイトコントローラーはその作業を自動で行うことが可能になります。
1-2.予約管理
各OTAから入った予約の情報を、自動的に取得し、宿泊施設側（ホテルシステム：PMS）へ提供します。また、OTAごと・予約経路ごとの検索や、販売しているプランや期間ごとの検索も可能なので、必要に応じて予約情報を確認することができます。
1-3.料金管理
在庫管理同様、本来各OTAの管理画面上で行う必要のある操作が、サイトコントローラーでは一括で変更できます。また、事前に料金グループを設定しておくことで、簡単に料金を変更することができます。
1-4.データ分析
在庫・予約・料金などの情報が蓄積されていきますので、販売先ごとの分析やプラン・価格別の販売状況を分析したレポートなどの出力が可能です。そのため、今後の経営戦略の立案や改善につなげることができます。
2.サイトコントローラー導入で何が変わる？
2-1.オーバーブッキングやダブルブッキングを防ぐ！
前述の通り、サイトコントローラーは在庫の一元管理が可能なので、新規予約を１件受信すると、瞬時に他全てのOTAの同日・同部屋タイプの在庫を「マイナス1」します。新規予約が入るたびに、この処理を高速で行っています。そのため、オーバーブッキングやダブルブッキングを防ぐことができます。
ただし場合によっては、予約が入ってから在庫情報が更新されるまでに、少しのタイムラグが発生することがあります。人気のプランや数量限定の客室などは、そのタイミングで予約が集中してしまうとオーバーブッキングにつながることもあります。特に、残室数が少ない場合や元々販売数が少ない部屋などの際は注意しましょう。
サイトコントローラーの巡回時間を確認し、なるべく短くしたり、残室数によっては販売サイトを限定するように決めるなど、未然にオーバーブッキングを防ぐ対策も併せて考えておくと、より安心です。
2-2.予約自動取り込みで業務効率化が可能に！
サイトコントローラーを導入すると、新規予約をホテルシステム（PMS）へ自動的に取り込めるようになります。今まで各予約サイトからの予約内容を手入力していた施設様などは、その分作業が楽になり、ヒューマンエラーの防止にも繋がります。
3.施設に合ったホテルシステム（PMS）連携方法を選ぶ！
ホテルシステム（PMS）との連携方法には「1WAY ・2WAY」がありますので、各施設様でのオペレーションに合わせて導入を検討されるとよいでしょう。
「1WAY」：サイトコントローラーで管理している予約情報を、PMSが取り込む
電話予約（サイトコントローラーから取り込まれない予約）を登録したときは、
サイトコントローラー側の在庫を変更する必要あり。
▷PMS連携の料金が２WAYに比べて安価なことも多く、実際の残室数とOTAでの残室数を別に管理することも可能です。
「2WAY」：1WAYに加えて、PMSとサイトコントローラーに在庫情報が反映される
電話予約（サイトコントローラーから取り込まれない予約）を登録したときも、
手動で在庫数を変更する必要なし。
▷手動で在庫を減らす手間がないので、作業の手間を減らしヒューマンエラーを防ぐことも可能です。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、各施設様に合った連携方法を選びましょう！
4.まとめ
本稿では、サイトコントローラーの主要機能や導入後に何が変わるのかについて解説してきました。
弊社のお役立ち情報には、この記事の他にも、サイトコントローラーについて
「ホテルに導入するPMSとサイトコントローラーの違いとは？自社に最適な見極め方まで解説！」
の記事を掲載していますので、そちらもあわせてご覧ください！
また、PMS選びにお役立ち間違いなし！
「あなたの施設にぴったりのPMSが“点数”で見える化できる最新の『チェックリスト』」も無料でダウンロードできますので、こちらもぜひダウンロードしてみてください！
「複数ベンダーを比較しているけど、いまいち違いがわからない……」
「今使っているPMSと最新のPMSの違いを知りたい！」
そんなお悩みをお持ちの方に！
ホテルシステム(PMS)選びが変わる！
『あなたの施設にぴったりのPMSが”点数”で見える化できる最新のチェックリスト』を、
無料でプレゼントしています。
＼ホテルシステム(PMS)選びが変わる！／
あなたの施設にぴったりのPMSが
“点数”で見える化できる最新のチェックリスト
こんな方におススメ！
PMSの導入・入替を検討している方
複数ベンダーを比較して調査しようとしている方
施設運営の課題・PMSに求める機能を整理したい方
今使用しているPMSと最新PMSの機能を比較したい方
ご希望の方は、以下に必要な情報を入力し、
「ダウンロードする！」を押してください。
※プライバシーポリシーに同意の上、
「ダウンロードする！」を押してください。
