オーダーエントリーシステムとは、注文内容を端末に入力し、その注文データを厨房まで送り、厨房で注文内容を管理するシステムのことを指します。
従来の注文端末はハンディターミナル型が主流で、厨房に送られてきた注文データをキッチンプリンターで印刷し、注文内容を紙で管理するというのが主な流れでした。最近では、ハンディターミナル型に代わりスマートフォンを利用するサービスが増えてきました。さらに、POSシステムと連動させることで、注文→調理→会計といった一連の業務をワンストップでスムーズに行うことができます。
今回はオーダーエントリーシステムの機能や種類、メリットについて解説していきます！
オーダーエントリーシステムの選び方
メニューやオーダー設定の柔軟性：店舗ごとのメニュー変更やテイクアウト・コース料理の設定が可能かどうか。ランチ・ディナーなどの時間帯ごとにメニューを切り替えられるか。これらを検討時に確認するとよいでしょう。
多言語対応：海外からお客様が多く来る場合、ワンタッチで言語の切り替えができるツールもあり、インバウンド旅行客へのスムーズな対応にも繋がります。
オフライン時の対応：災害時にインターネット回線の不具合や機材の故障、一時的な通信障害時にはシステムの利用が制限される可能性があります。
インターネットが使えない時でもシステムが動作するのか。オフライン時でも営業を続けることができ、不測の事態に対応できるか。緊急時にも安心して業務を行うことができるサポート体制が重要です。
ハンディターミナル型
主に居酒屋やファミリーレストランなどの飲食店で採用されているもので、オーダーエントリーシステムの中で最も多く使われています。ハンディターミナル型の特徴的なメリットは、操作の簡易性にあります。
また、常設の予備機などを準備しておけば、万が一故障した場合でもスムーズに切替えることができます。
スマートフォン（アプリ）型
スマートフォンなどの端末に専用アプリケーションをインストールして使用するオーダーエントリーシステムは、モバイル・QRオーダーとも言われます。
使い慣れているスマホ端末を使用するため操作が覚えやすく、ホールスタッフが注文を受け取る用途で使用します。
最近では店舗にてお客様のテーブルにオーダー用のQRコードを設置し、お客様にスマホからQRコードを読み取って注文をしていただくケースも急速に増えています。
スマホ本体は他の機器と比べると費用を抑えて入手することができ、アプリをインストールするだけで簡単に導入できるためコストと手間を迎えることができます。
タブレット型
タブレット型は、座席にタブレット端末を設置し、顧客自身がメニューを注文操作できる「セルフオーダー・テーブルオーダーシステム」と言われます。
大きい画面で、各自のペースで好きな商品を選ぶことができます。注文を受けるホールスタッフの業務軽減に繋がり、さらにはオーダーミスを減らすことにもなります。
メニュー画面には写真も入れることができるのでお客様にとってはイメージがしやすいというメリットがあります。
まとめ
今回は様々な種類のオーダーエントリーシステムについて紹介してきました。
ハンディターミナル型をはじめとして、スマートフォンやタブレットを使用したオーダーエントリー方式など、さまざまな方式のシステムが存在します。
レストラン業務を効率よく運営するために、運営方針や客層・スタッフの状況に応じて、どのオーダーエントリーシステムが適しているか検討しましょう。
